鉄道博物館に行った

埼玉県にある鉄道博物館に行ったお話.世の小学生の夏休みが終わった時期を狙ったので,混雑を避けることができた.

鉄道博物館

私が鉄道博物館に行ったのは小学生の頃が最後だ.当時は南館がまだなかった気がする.小さい頃の記憶には,北館のミニ運転列車のことや本館の科学ステーションのことが残っている.

本館

本館の科学ステーションは,レールから脱線しない車輪の仕組みなど,鉄道技術を子供向けに説明したエリアである.子供向けの説明文や体験型の展示など,とにかく子供をターゲットにしていることが伝わってくる.文字が読めなくても,体験を通じて理解してもらおうとしていることが伝わってくる.実際,私の小さい頃の記憶として強く残っている.

本館ではほかに車両ステーションと題して,かつて日本で活躍した貴重な鉄道車両を保存している.明治5年に日本で初めて走った機関車(現物か不明)や客車,日本人に旅行を広めた特急車両,戦後復興や経済成長の象徴であろう新幹線車両,さらにはかつての御料車などを保存している.その上,保存車両に乗り込むこともでき,五感で楽しむことができる.

2階は鉄道車両の年表があり,上から1階の保存車両を眺めることもできる.年表は最近の出来事もアップデートしており,昨年開業した西九州新幹線のことも載っていた.

他にも鉄道ジオラマがあり,大量のNゲージが走る様子を見ることができる.本館だけで一日中過ごすことができ,入場料以上の楽しみを味わえると思う.本館は全体として大人も子供も楽しめる,融合した展示が揃っていると感じた.

``https://www.railway-museum.jp/midokoro/''より

南館

南館の1,2階は子供向けの体験コーナー,3階は鉄道の歴史を紹介するコーナーであった.この歴史ステーションの力の入れ込みがとても強いと感じた.江戸末期の黒船来航から現代にかけて,鉄道技術の伝承と発展,社会情勢や経済,人々の生活の変化など,鉄道に関わるあらゆる要素を絡めた,鉄道の歴史を紹介していた.ここだけでも半日は過ごすことができると感じた.

本館に対し,南館は子供と大人で楽しめる展示が分かれている印象だった.

南館1階でE5系の先頭車両がお出迎え

おわり

私が小学生の時は違う視点で楽しめたと感じた.当時は興味もなかった展示が,今では興味深く感じた.年を食ったからこそ楽しめる要素も充分にあるため,鉄道博物館の博物館たる所以が伝わってきた気がする.


鉄道博物館 - THE RAILWAY MUSEUM -