Mika Pikazo先生の個展"ILY GIRL"に行った
"Mika Pikazo"とタイプするたび,声にしてはいけない名前を口にしているようでゾクゾクする.先生の御名前,素敵です.
Mika Pikazo先生の個展 "ILY GIRL"
個展の会場は「キュープラザ原宿」の1-2階.私が訪れたのは8/27(日)であった.
グッズの購入も含め,会場に2時間近く滞在していた.展示物の一つ一つから目が話せなかった.目を離してはいけない,視界から失うのが怖いと感じた.宝石を失ってしまうような感覚だった.
先生のルーツ「原宿」
原宿という場所は先生のルーツのような場所らしい.先生のコメントを引用する.*1
本展は、自分にとって思い出深い『原宿』での開催です。
子供の頃、親に連れられて初めて来た原宿は沢山のクリエイティブに溢れていて夢と希望に溢れている場所だと思いました。それは今でもそうだと思っています。
こうなりたいと思う偶像の姿と、沢山の思惑によって生まれたコンテンツ、子供も大人も、楽しい何かを求めてくる場所が原宿だと思っています。
先生にとっては「楽しい何かを求めてくる場所」が原宿とのこと.私は今回の先生の個展を通じて,先生の「楽しい何か」を見て刺激された.誰かを楽しませる刺激的な何かを,私も生みたい.
"ILY GIRL"に込めた想い
"I LOVE YOUR, GIRL."を略して"ILY GIRL".*2
I LOVE YOU, GIRL.
素の姿なんて分からないくらい
加工されてキラキラ輝いてる日常の中で生きていくんだ
今回の個展を通じて,「GIRL」というのは「原宿」を指すのではないかと思った.
前述の内容を繰り返すが,先生のルーツでもある「原宿」は「沢山のクリエイティブに溢れて」おり,先生は「今でも夢と希望に溢れている」と感じている.「原宿」は今もなお先生にとってキラキラ輝く憧れであり,そこで触れたものの多くが先生の中で息をしているのだろう.
そして会場の展示や今回発売された図録「ILY GIRL」では,この世界にはいろんな女(=「GIRL」)がいて,彼女たちは常に自由気ままに姿や形を変え,その全てが魅了的だみたいなことを言葉にしていた.
「こうなりたいと思う偶像の姿と、沢山の思惑によって生まれたコンテンツ」は変幻自在で魅力的な「GIRL」一人一人を指す.先生はこの「沢山のクリエイティブ」に溢れた「原宿」に「GIRL」を重ねているのだろう.今回の個展や図録で,我々は先生の中に宿る魂に似た何かに触れることができるのかもしれない.
帰路
会場を離れてからしばらくは熱に浮かされたような気分であった.離れるのが惜しかった.ずっとあの会場に,先生の作品の世界に浸り続けたかった.早く先生の図録を開きたいと思った.
原宿に来るたびに,私は思い出すだろう.
追記
最終日の8/30(水)に再度訪れた.更新された展示を見に行った.偶然にも先生がいらっしゃったのでお話しすることができた.(緊張しまくった)ありがとうございました!